【終末期医療の現場】~③入院~息を引き取った父~最後のお別れ~

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母に差し入れを。

朝が来て、姉と私は生きている父にお別れをして、父は入院となった。

母は付き添いとして病院に残った。

私は自宅へ戻り、学校へ行く子供たちを見送った。

上の子(中2)には、経緯を話したが、下の子(小4)には詳しいことは言えなかった。ただ、入院したことだけを伝えた。

病院から出られない母のために、付き添いに必要なものを姉と私で午後1時に届けに行った。

病室のあるフロアのちょっとした面会スペースで、姉はおいしいパンを、私は梅と焼きたらこのおにぎりを握って母に差し入れ、他にも洗顔料や本などを渡した。

部屋は個室で、母用に簡易ベッドと布団なども準備してくれたそうだ。

木曜日の夜10時にICUに行ってから、徹夜で3人とも付き添い、朝が来て入院となりみんな睡眠が足りていなかったわりに、疲れはあまり感じなかった。

これからどのくらいの時間、父は生きるのだろう。

長くはないということしか分からなかった。

「寝れるときに寝てね。」と母に言い残し、姉はまた実家に帰り、私も自宅へ帰った。

夕方4時すぎに、母からライン。

「痙攣が落ち着いたからいい兆候かと思って看護師さんに言ったら、そうではなくて終わりが近づいているからなんだって。」

「看護師さんが数値からみて今夜がヤマ場でしょうねとおっしゃいました。パパの顔見てるだけでいいのに。悲しいよ」と。

そうか、「長くはない」と感じていたが、それはもう1日も残されていないんだな。

母の気持ちを思うとまた涙が出てきてしまう。

いつ呼び出しが来てもいいようにと緊張していたのか、眠れなかった。

子供たちが学校から帰ってきて、日常と変わらないような時間が過ぎていった。

夜10時になった。

いざ呼び出しの連絡が来たら、姉と一緒に迅速に行動できた方が良いだろうと思い、眠れなかったのもあり、私は姉のいる実家へ向かった。

実家に着くと、姉は2階で眠っていたが起きて鍵を開けてくれた。

私は1階の父がよくくつろいでいたリビングルームで、コンビニで買ったノンアルコールビールとタコとアボカドのサラダを食べた。

味がよく分からなかった。

ソファで横になったら、いつの間にか深い眠りに落ちてしまった。

夜2:50、父亡くなる

実家のソファで寝ていたら、姉が階段を下りてくる音で目が覚めた。

姉は私が寝ているのを見てか、何も言わずにまた2階へ上がっていった。

ラインを確認すると、新着メッセージが届いていた。

9月4日、真夜中の03:06 母からだった。

「2時50分旅立ちました。よく頑張ってくれました。ありがとう」

そのありがとうは、父に向けた言葉だったのか、姉と私に言った言葉だったのか、もしくはその両方だろう。

母は病院で葬儀社のパンフレットをいくつかもらい、その中から一つを選んだ。

その葬儀社へ亡くなった父は安置され、母は葬儀社の方に実家へ送ってもらって帰ってきた。

母に差し入れに行く前に、母の車を私が乗って帰るよう言われたのは、病院の方も父が間もなく亡くなることが分かっていて、最後は母が車を運転できないという配慮あってのことなのだろう。

もう朝日が昇っていて、9月4日の朝6時くらいだったろうか。

その後、父の最期の様子を母が教えてくれた。

看護師さんが、父の身体の向きを変えるために来た時、モニターを見て「いよいよです」と眠っていた母を起こしてくださったそうだ。

それから5分間くらい、父は呼吸を続けて、母は父に話しかけ、手を握り、そして心臓がついに動かなくなり、心拍を計測しているモニターが映画などで見るように直線になったそうだ。

父、自分で呼吸して、最期までがんばってくれた。

一度は母の車の中で心臓も呼吸も止まってしまっていたのに、姉と私のために生き返ってくれた。

あたたかい手を、その呼吸を、感じさせてくれた。

もう目が合うこともなかったし、会話もできなかったし、握った手を握り返してくれることもできなかったけれど。

その耳に話しかけた私たちの言葉、握った手の温かさ、おでこにあてた手。

父は分かっていたよね。

反応はできなくても、聞こえていたよね。

父の目からこぼれた涙がその証だと信じたいです。

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その後父のお葬式も終わり、母と姉と私、子供たちはそれぞれに父が亡くなったということをこれから時の経過とともに自分のなかで消化していくことでしょう。

消化はしても、決してなくなりはしないものがある。

父が人生をかけて私たち家族を守ってくれたこと。

父の優しさ、愛情、それはいつまでも私たちのなかにある。

人は生まれて死ぬ、当たり前のことだけれど、今回父が亡くなるという出来事を通して、私はまたこれから自分がどうやって生きていきたいのかということを再度考えることになりました。

私もいつか死にます。

子どもたちにとったら、悲しいことだろうけれど、当たり前のことなんだから、私の死を乗り越えていってほしいと思います。

私はそんな子供たちに育てたい。

好きなことを伸ばして、愛情をたくさん注いで育てたい。

改めてそう思いました。

父の死後、自分の気持ちを整理するために参考にした記事をいくつか紹介します。

身近な家族が亡くなるという場面に接している方の参考になれば幸いです。

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Posted by ひみ