娘が「男の子」になる日まで④~GID初受診~

2021年5月6日5分で読めます,LGBT,子ども

こんばんは、ひみです。今日も暖かな日でしたよね。暦のうえでは「春」ですものね。寒い日が続くと、いつまでも「冬」が続くような気持ちになりますが、そんなことはなく、立春を過ぎれば三寒四温を繰り返してだんだん春らしくなっていく。四季がある国って素敵ですよね。

さて、年末に予約していた中1娘のGID(性同一性障害)の病院に行ってきました。

かかった費用や、今日行ったクリニックについてなど、ご質問等あれば「お問い合わせ」からお願いします。分かる範囲で、お答えさせていただきますのでお気軽にどうぞ!(数日お時間をいただく場合もあります。)

クリニックは娘が自分でインターネットで探してきて、「ここに連れて行って。」と言われました。
電話で予約したときも、実際に受診してみた感想としても「Good!!」でした。

白衣を着て診察する医師
mohamed HassanによるPixabayからの画像

今日のクリニックでの流れは、

  • 受付、問診票記入
  • 診察
  • 染色体検査
  • 会計

という感じで、普通でした。というか、そりゃそうか。違ったのは、問診票です。そこはさすがGIDに特化しているクリニックだけありました。例えば、まずFTMMTFなどを選んで〇を付けます。それから、質問項目が並ぶのですが、「ホルモン処方希望かどうか」「希望する手術の種類」「GID診断書希望かどうか」などなど。

問診票を出して、すぐに診察していただきました。娘と私二人で、呼ばれました。

ドクターは、娘の性別違和感がいつごろから始まったのか、学校生活はどのような現状なのか、受診される患者さんの背景、「性同一性障害」という言葉についての昔と今の解釈の違いなどを、娘へのヒアリングをしながら丁寧に説明してくださいました。

今日学んだこと

  • 「性同一性障害」は昔は「病気」の分類だったが、今はそうではなく、「性同一性障害」という言葉も世界的には今は「性別違和」という言葉に置き換えられている。しかし日本では「性同一性障害」という言葉の認知度が高く、法律でも使われているため、当院もそうしている。
  • 公立中学校、公立高校などは文部科学省のガイドラインに沿って対応することが求められるため、GIDの生徒の集団行動における配慮が求められている。(下図は、「性同一性障害に係る児童生徒に対するきめ細かな対応の実施等について」より抜粋)
性同一性障害に係る児童生徒に対するきめ細かな対応の実施等
  • 男性ホルモンを入れると身長の伸びが止まる。
  • 二次性徴抑制ホルモンは、生理は止まるが身長の伸びは止まらなく、治療をやめればまた生理が再開する。魅力的だが値段が高く(月2万5千円位)、実際にやっている人は少ない。
  • 13歳(娘の現在の年齢)だと、まだ性自認が揺らいでいるため、将来的にもし女性でいたいと思ったときに後戻りできないような治療はおすすめしない(男性ホルモン治療は、後戻りができないのでもう少し待った方が良いとのこと)。
  • 上記の理由から今できる実際の治療は限られる。

などなど、知らなかったことをたくさん教えていただきました。制服の件も、学校側としては文科省のガイドラインに沿った対応が求められるため、公立校であればほぼ「許可されるはず」だそうです。
私立校は微妙と仰っていました。校長先生や職員の方の考え方に大きく依るのかなという印象を受けました。

娘の通う中学校は、娘だけでなく、「全校女子生徒のスラックス/スカートの着用を許可した」点が素晴らしく、学校側の配慮をとても感じて、私は感謝しています。

娘は、身長はまだ伸ばしたい!→男性ホルモンはまだ出来ない。

生理は止めたい!→二次性徴抑制ホルモンは値段が高いからそこはがまんしてもらうことでまとまりました。

そして今後の方針ですが、学校で「通称名」を使いたいという希望が娘にはあります。娘の名前は、男の子でも使える名前ではあるのですが、「ひらがな」なんです。娘のパパと私で、女の子の名前なら「ひらがな」の名前にしたいねって考えて付けた名前で、「柳のようにしなやかですぐにはへこたれない、折れない」という希望を込めて命名した記憶があります。

でも、そのときには娘が「男の子」になるだなんて、想像もできなかったから…仕方ありません。
でも、もともと付けた名前のスピリットは、もう娘には根付いているはず。そう信じることにします。

LGBTロゴ
mmi9によるPixabayからの画像

「戸籍上の名前変更」も、「診断書」があれば手続きはそんなに複雑ではなくできるそうです。思ってたのと違ってびっくりしました。。

※「戸籍上の性別変更」については、別途下記の要件を満たす必要があるそうです。

  性別の取扱いの変更 | 裁判所 (courts.go.jp)

二人以上の医師により,性同一性障害であることが診断されていること

20歳以上であること

現に婚姻をしていないこと

現に未成年の子がいないこと

生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること

他の性別の性器の部分に近似する外観を備えていること

※ 性同一性障害者とは,法により「生物学的には性別が明らかであるにもかかわらず,心理的にはそれとは別の性別であるとの持続的な確信を持ち,かつ,自己を身体的及び社会的に他の性別に適合させようとする意思を有する者」とされています。

今すぐの「改名」は先ほど挙げた上記理由により、ちょっと時期的に早すぎるので、「通称名」を使いつつ、数年過ごしてみることになりました。

そのため、もともとよく理解してくださり、対応してくださる中学校に対しても、「診断書」があった方が「通称名」を通してもらうなどの先生方の手続き等がスムーズに行えるのではないかな、と思い、診断書を希望する旨をドクターにお伝えしました。

診察のなかで、娘がGIDであることはおそらく今後も変わらないんだろうと先生も感じられたとのことですが、診断書を出すにあたって、念のため、生まれつきの染色体がどうなっているのかを調べる検査をしました。

人の性別って、「おぎゃー」と生まれたときに、おまたを見て「男!」とか「女!」って決められて、その決められた性で人は生きていきます。

けれど、中にはその時の判断が間違えている場合もあるそうです。まあ、娘は生理があるのでほぼ間違いはないだろうと思うけどねってことでしたが。

染色体検査の結果、男:XY  女:XX  という基本形であれば今回の診察内容に基づき「性同一性障害」の診断が下りるそうです。

「性同一性障害」は病気ではないと先ほど書きましたが、もし、基本形を外れた結果(男でXY  女でXXYなど)が出た場合は、「性分化疾患」と呼ばれるひとつの「疾患」となり、その場合は「除外診断」といって、「性分化疾患」にかかる部分を除外したうえでの「性同一性障害」の診断が下りるそうです。う~ん、ちょっと難しい。

「性分化疾患」については、今までは特殊な「疾患」であり「例外」として扱われていたが、最近の研究の結果では様々な外性器のバリエーションが存在することや、性染色体の形態にも「XY(男)」「XX(女)」以外にもいくつかのバリエーションがあることが分かってきたため、そういった例は決して稀ではなく、新しい「性スペクトラム」という概念が形成されているそうです。

スペクトラム=連続している状態 つまり、「男」と「女」の間に、そのどちらでもない、あるいはそのどちらかの要素を含む、性の連続的な状態が存在していることが分かってきています。
もっと詳しく→【性スペクトラム:男と女の間にある連続した性】すべての人がもっと生きやすい社会になる新しい概念の誕生

検査の結果は1か月ちょっとに分かるそうです。3月半ばころになるかな。また結果をお知らせしますね。

今日は娘と二人、都内へ出かけて信頼できるいいドクターと出会い、ラーメンを食べて、ジェラートを食べて、乗り換え駅の秋葉原でガチャまわして帰ってきました。

娘も今後の見通しがはっきりして、とてもスッキリしていい顔してるように見えます。

「座る変な猫」シリーズの「食パン猫」
こちらのスッキリした顔は、秋葉原のガチャで出た「座る変な猫」シリーズの「食パン猫」です。

めっちゃシュールさが好き。意外と細マッチョな食パン猫です。

続きはこちら:娘が「男の子」になる日まで⑤~新学年から通称名の使用をスタートします

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2021年5月6日5分で読めます,LGBT,子ども

Posted by ひみ