娘が「男の子」になる日まで⑤~新学年から通称名の使用をスタートします~

2021年4月29日5分で読めます,LGBT,子ども,心理

これまでの1年間

中1の期末テストも終わり、進級まで残すところ約1か月となりました。(結果は平均を20点上回る教科もあれば平均以下もあったりで悩ましいです…。小学校の成績が中学じゃ通用しないことを思い知った1年間でした。)

ジェンダークリニックを受診してから、担任の先生とお話しましょうということになっており、先日娘と私で学校へ行ってきました。


娘が「男の子」になる日まで④~GID初受診~に書いたことを、先生にもお伝えしました。
まだ性同一性障害の診断書は届いていないのですが、学校側としても、診断書があった方が娘にかかる様々な決め事を学校全体に周知しやすいので、届いたら学校にお持ちすることになりました。

新学年での対応として中学校が提示してくださったこと

担任の先生は、以下の対応を提示してくださいました。

氏名通称名で生活する。学級名簿や出席番号は男子に入れる。
公簿(生徒指導要録など)は戸籍名を使用する。
体育の授業男子と同じように行う。
水泳の授業ではラッシュガードを着用して参加する。着替え場所についてはプールに近い場所にある多目的トイレを使用する。
トイレ引き続き多目的トイレを使用。
健康診断身長・体重測定などは体操服で行うため、通常通り行う。
内科検診では男子と女子の間の順番で行う。
宿泊行事男子部屋にいることは難しい。(検討し、一人部屋の可能性大)
職員への周知年度初めの職員会議で説明する。
クラスへの周知学年日課内で本人不在の状況でクラスに説明する。
学年生徒への周知2年生最初の学年集会でLGBTについての話をする。
新学年での対応として、学校が提示してくださったこと

クリニックの先生が、「文部科学省によりGIDの生徒の集団行動における配慮が求められている」と仰ったように、学校側でもガイドラインに沿って考えてくださっているな~と実感しました。

新学年から通称名を使用して、学級名簿も出席番号も男子として扱ってもらえること、娘に「嬉しい?」と聞くと「うん。」と笑顔。

娘が嬉しいなら良かったね、本当にもう娘ではなく息子へと着実に現実は進んでいっているんだな~と実感が湧いてきました。この中学校では娘が初めてのLGBTカミングアウトとなると思うのですが、学校側も母としても、新しいことばかりで大変ではあるけれど、今後娘に続く生徒がいたなら、娘の存在が少しでもお役に立てばいいなと思います。

STARTの文字

母として、先生と娘に伝えたこと

1年生の今は、数少ない仲のいいお友達だけに、性自認が男の子であることを話していた娘。
2年生のスタートから、通称名を使い男子として生活することに関して、クラスへの周知は上記表にあるとおり、「学年日課内で本人不在の状況でクラスに説明する。」というものでした。

本人不在の状況というのは、学校側の配慮かと思いました。

けれど、私はちょっと違和感を感じました。「悪いことをしているわけではないのだし、わざわざ娘不在の状況を作って言わなくても…」と思ったのです。なんだか、その時点から必要以上に気を使われてるというか、悪く言うと差別につながりかねないような、なにかしっくりこない感じがありました。

担任の先生から、本人がいない場で「〇〇さんは、LGBTで、もともとは女子なんだけど、2年生から男の子になります。みんなよろしく。」と言われても、受け止めきれない子もたくさんいるだろうし、混乱する子もいると思います。その場で質問が出るかもしれないですし、先生が答えられないかもしれません。

私は、「同じクラスのお友達には自分から自分の言葉で、自分の気持ちを伝えた方がいいのでは?」と提案したところ、娘も先生も同意してくれました。

クラス最初の「自己紹介」の時間に、自分でカミングアウトするとともに、簡単にこれまでの経緯や今の気持ちを伝えて、男の子として接してもらえたら嬉しいということを話し、なにか聞きたいことがあったら直接聞いてほしいということを伝えることになりました。

「自己紹介」という限られた持ち時間のなかですが、娘にとっては今後のクラスメイトとの信頼関係を築くためにも、がんばってほしいなと思っています。

それから、もし「いじめ」や「差別」のようなことを言われたり、されたりした時には、すぐに先生と私に言うことを約束しました。とはいえ、多少本人のいないところや友達同士でそのことを話されたりするのは想定しておくべきだし、全員がすぐに受け止めて理解してくれることはありえないということを娘には伝えました。

現代の生徒たちの柔軟性と思いやりが発揮されるような展開になってくれるといいなと願っています。

通称名、どうしよう?

さて、通称名です。実は、はっきりとはまだ決まっていません。
娘が考えたものがあるのですが、ちょっと時代的にどうなの…と失礼なことを私が思ってしまって。

ひとことで言うと、おじいちゃんに多そうな名前なんです。高齢者の方にいらっしゃるだろうなという名前なので、私の時代を飛び越えて私の親世代の名前なので、どうにも呼びづらいし馴染まないんです。

娘には申し訳なかったけれど正直にそう言ったら、「じゃあお母さんが考えてよ。」となったのですが、「親としてもう1度は名前を考えたよ、今名前を変えたいのは自分なんだから、自分で考えなさい。」と言ってしまいました。(娘が考えた名前にケチを付けたくせに…。)

それからずっと考えているのですが、親として13年前に考えた名前は、「女の子」に付ける名前として考えたものであり、娘は実際はFTMの男の子だったわけで、その場合はもう一度親が「男の子」としての名前を考えてあげてもいいのかなって。

色々考えていたら、決めかねています。

娘が自分で考えた名前を尊重するか、という気持ちも大きくなってきています。
名前なんて慣れるし、やっぱり娘が自分で付けるということが大事なのかな…。

娘は、「戸籍を変えるわけじゃないし、そんな真剣に考えなくてもいい」と言いますが、そうじゃないでしょと思います。通称名を使い続けていて、ゆくゆくはそれが戸籍名になる可能性が大きいのだしね。
新学年まであと1か月。
すばらしい解決案が下りてくるのを待っています。

Profileと書かれたボード
通称名だってとても大事。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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2021年4月29日5分で読めます,LGBT,子ども,心理

Posted by ひみ