娘が「男の子」になる日まで⑥~性同一性障害(Female to Male)診断書が届きました!~
🍀過去の記事です。合わせてお読みください。
・娘が「男の子」になる日まで①~急に歩けなくなった日~
・娘が「男の子」になる日まで②~病院のベッドの上で娘が話してくれたこと~
・娘が「男の子」になる日まで③~中学校への手紙~
・娘が「男の子」になる日まで④~GID初受診~
・娘が「男の子」になる日まで⑤~新学年から通称名の使用をスタートします~
診断書が届きました。
今日、ピンポーンと郵便屋さんがレターパックを届けてくれました。
届いたのは、診断書、染色体検査報告書、染色体の形を示した結果の3枚でした。
受診したのが2月6日なので、1か月かかりませんでした。



<診断書>
〇〇クリニック
病名 性同一性障害
DMSー5 およびICDー10のガイドラインにもとづき上記病名と診断します。
但、性別違和(DMSー5)および性別符号(ICDー11)
現段階では、男性であると持続的な確信を持ち、自己を身体的、社会的に男性として適合させようとする意思があり、性同一性障害であること以外の理由、妄想、社会的・文化的理由、経済的利益の追求などの理由などにより、男性化しようとするものでないと認められます。性染色体46+XXの結果により、正常女性核型、性分化疾患による性別違和ではありません。
住所
電話番号
医師名 印
性同一性障害 GID学会認定医
娘は、予想通り性染色体的には「女性」でしたので、「性分化疾患」には該当せず、よって「性同一性障害」の診断が下りたということかな、と理解しています。もし、「性分化疾患」の場合であれば、その疾患部分を除外しての診断になると確か仰っていたと思います。
「性同一性障害」という言葉は世界的にはもう使われなくなっており、「性別違和」という言葉が主流らしいのですが、日本では「性同一性障害」という言葉が広く浸透しており、法律でも今も使われているため、診断書もおなじように「性同一性障害」という言葉になってしまうと先生は仰っていました。
「病名」ですとか、「障害」という言葉が付いたりですとか、違和感を感じずにはいられませんが、世の中の流れ的にみて、これからだんだんと「性別違和」という言葉が浸透し、主流になっていくのだろうなと思います。

娘(FTM)の様子
郵便屋さんが診断書を届けてくれたときに、娘はじーじの家に行っており不在でした。
帰ってきて、診断書を見せたら嬉しそうに自分の部屋に持っていき、しばらく眺めて嬉しさをかみしめていたようです。
やっぱり、こうして「診断書」を改めて読んでみると、母としても改めて背筋が伸びる思いです。
この紙1枚が、これから娘が男の子として生きていくにあたり、いろんな場面で物を言ってくれるのだろうなと思います。
このシリーズのタイトルは【娘が「男の子」になる日まで】としているのですが、どの時点で「男の子」だと判断するの?と自問自答しています。
わたしにとっては、生まれたときから13年間、持続的に見てきた何も変わらない一人の子どもあり、娘でも息子でも呼び名はどちらでもいいんですよね。いいのですが…やはり「娘」時代が圧倒的に長いので、習慣として染みついているんですよね。
だから、今の段階では、まだ「娘(FTM)」と呼ばせてもらおうかな。
通称名が決まって、その名前で呼ぶのに慣れてきたら、自然に「息子」と呼べるようになるかな。
4月から学校では「男子生徒」として生活するし、私も徐々に変わっていかないとですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!



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