娘が「男の子」になる日まで⑦~中2で学校【カミングアウト】そしてクラスで自己紹介~

2021年6月26日LGBT,子ども,心理

通称名、決まりました

娘が「男の子」になる日まで⑤~新学年から通称名の使用をスタートします~に書いたように、「通称名」どうしようかなと考えていたぽん(本人)と私(母)。

結果からお伝えしますと、ぽんが自分で考えた名前で行くことにしました!
おじいちゃんに多そうな、私の親世代にいらっしゃるだろうなという名前ですが、本人が自分で考えた名前でこれからの学校生活、「男子」として悔いのないように過ごしてほしいと思います。

私は早く慣れるだけ。とはいえ、13年間も慣れ親しんだ元の名前でつい呼んでしまいますが、ぽんも自分のことをもとの名前でつい呼んだりしちゃっているので(笑)、二人ともあまりこだわっていない感じ。

家の中は、男とか女とか名前とかあんまり関係ない場所ですものね。

新しいクラスでのカミングアウトの方法

中2になり、クラス替えがありました。

新しいクラスの発表は、毎年下駄箱(昇降口)付近へ貼りだされますが、今年はコロナもあり密を避けるため、貼りだしは行われませんでした。

元のクラスへまず行き、元の担任の先生から新しいクラスを口頭で聞き、新しいクラスへ移動するという方法で行われました。

もし貼りだされていたら、見慣れない名前の子がいることでざわざわしたかもしれないですし、もしかしてこれは学校側の配慮だったのかなと感謝しています。

担任の先生は、1年生の時と同じ先生になりました。良かったです! 保護者会の時に担任の先生とお話したときに、これも学校側のご配慮かと思ってお礼を伝えたら、「偶然ですよ!」と仰っていましたが、1年生の時からぽん(本人)を知っていて、色々とご相談に乗っていただき、一緒に考えてきてくださった先生が引き続き担任になり安堵しています。

春休み中に担任の先生と学年主任の先生、それから教頭先生、校長先生と面談をして、中2になってからの学校生活の再確認をしました(通称名の使用、男子の名簿に入れることや内科検診、プールや宿泊行事の対応についてなど)。

その時に、クラス替え後の新しい学年でのカミングアウトのやり方について話し、自己紹介の最後に時間をいただけることになりました。

この自己紹介が、ぽん(本人)のクラスへの最初の重要なカミングアウトの場面となります。
「練った方がいいね」との担任の先生のお言葉。その通りです。

ぽん(本人)はどうするのか考えた結果、「紙しばい」を作って、みんなの前で読むことにしたと教えてくれました。

名案です! クラスでみんなの前に立ってカミングアウトするのは勇気がいります。

紙芝居があれば、それを見ながら(お友達の視線をさりげなくかわしながら)、説明することができるなと思いました。

ですが、春休み中、表紙の1枚だけ書いて、あとは何もしていない様子のぽん(本人)。

「これで終わりなの?」と聞くと、「そんなわけないじゃん、大丈夫、大丈夫」と余裕をかましてますが、ついに明日がクラスで自己紹介の日になってしまいました。

思えば夏休みの宿題も前日に一気にやるタイプの子です(やれやれ)。

きっと頭の中では構想が出来ていて、あとは画用紙にアウトプットするだけなんだろうと信じることにして、私はいつも通りの時間に寝ちゃいました。

そして当日の朝を迎えました。

昨夜はほぼ徹夜で紙芝居を仕上げた様子。

私が起きるとすでに準備はほぼ出来ていました。

ぽん(13歳)

もうダメだ、ダメだ、ダメだー!!

ひみねこ

自信をもって行くにゃ!
全員に理解してもらおうなんてことは期待しすぎにゃ!
胸を張って行くにゃ~がんば~!

普段と変わりない感じでぽん(本人)を送り出しました。

今日がいい日になりますように。

クラスで見せた紙芝居

紙芝居は、全8枚の構成で、生まれてから現在、そして未来への可能性について描かれていました。

1枚ずつ、裏側にはセリフが書いてあり、それを読むことでスムーズにカミングアウトできるように考えてありました。

①自分の意思とは関係なく、生まれたときに性別が決められた様子
②笑っちゃいました。赤ちゃんが「無念」て。
③小学校高学年までは女の子として違和感なく過ごしていた様子
④LGBTの説明と、ぽん(本人)はT(トランスジェンダー)に該当することの説明
⑤FTMの説明
⑥通称名を決めるにあたって考えたことの説明
⑦生まれてから現在、そして未来はあくまでも「?」であることの説明
⑧あなたと私は差異はあれど同じ人間、仲良くしてくれたら嬉しいこと、疑問があればなんでも気軽に聞いてほしいこと

この紙芝居を使って、発表ができました! 私も見たかったです。

「クラスの反応、どうだった? シーンとしちゃった?」と聞くと、

「そんなことなかった。絵が下手すぎるからか、笑いもとれた」とのことで、まずは一安心です。

まとめ

こうしてクラスへのカミングアウトという重要な局面を乗り越えたぽん(本人)を、私は母として心から「すごいな!」と思います。

いつも好きなことしかしないで、勉強は本当に好きじゃなくて、成績も中の中ですが、勉強なんていつでもその気になれば取り戻せると思うし、今は興味があること、好きなことを突き詰めていってほしいと思っています。

しあわせな人生を送ってほしい、それが親の願いです。

ぽん(本人)がトランスジェンダー(FTM)として、どんな人生を生きていくことになるのか、とても楽しみです。

一つだけ感じてほしいのは、ぽん(本人)がこうして自分らしく生きていられるのは、最初に制服のスラックスを履くことをすばやく実現してくださった校長先生や、学校生活が送りやすくなるように配慮してくださった先生方、そして離れて住むお父さんの理解と協力、仲の良いお友達などの優しさと受け入れがあって成り立っているということです。

ぽん(本人)の勇気や努力だけでは決してできないこと。

感謝の気持ち。

一生、感謝の気持ちは忘れずに生きてほしいと思います。

もしもそれを忘れていたら、私が許さない!

覚悟しろ、と思ってこれからも愛をもって見守っていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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2021年6月26日LGBT,子ども,心理

Posted by ひみ