【性スペクトラム:男と女の間にある連続した性】すべての人がもっと生きやすい社会になる新しい概念の誕生

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友人から、素晴らしい番組だからぜひ観てみて~とある番組を教えてもらいました。

「NHK ヒューマニエンス 40億年のたくらみSP▽性とウィルス 人間を生んだ力とは?」というタイトルのものです。(見逃し配信は2021年5月6日  午後10:45 まで)

さっそく観てみたら、目から鱗がぽろぽろと落ちました。

人間の性には、「男」と「女」という2種類だけではなく、その間にいくつかの性のバリエーションがあるというのです。

人間には「男」と「女」の二種類あるというのが世間一般的な常識とされており、私もずっとそう思ってきました。

「男」か「女」かを決めるのは、おぎゃあと生まれたときに、外性器の形状を見て判断されます。

ところが、見た目だけでは判断がつけ難い例もたくさんあるそうで、そのような場合、性染色体検査などの検査をします。

日本の法律では、生後14日以内に出生届を出さなくてはいけないため、小児科医にとってはこのような例は「緊急疾患」として扱われ、必死に検査をして2週間でどちらかの性に決めるそうです。

※実際に、この時の判断が必ずしも正しいとはいえず、間違っている場合もあるそうです。そして、成長して本人が性別を変更するとなると、家庭裁判所への申し立てが必要となります。

私の子ども、ぽん(中2・トランスジェンダー)が性同一性障害の診断書を得るための検査として、性染色体検査を受けた結果は以前ブログに書きました。
(こちらのリンクから↓)

検査方法は血液採取で、約3週間くらいで結果が届きました。

ぽんは生まれたときから平均的な女の子の見た目を持ち、生理も来ていたので、先生の予想通り性染色体は「XX(女)」でした。

性染色体検査をする前に、先生から、「もし、染色体検査の結果、XX(女)じゃなかったら、性分化疾患ということになるけれど、今回はその部分を除いた性同一性障害の診断となります」と説明を受けました。

その時は「性分化疾患」というものが何なのか、直感的によく分かりませんでした。(世の中、男と女しかいない、という考えだったので、分かるはずもないですね。)

ぽんの染色体検査結果は「XX(女)」だったこともあり、身体の性と心の性が一致しない「トランスジェンダー」、つまり「性同一性障害」の診断が下りたので、その後も性分化疾患についてはあまり考えることもなく過ごしていました。

ところが、人間の性には、「男」と「女」という2種類だけではなく、その間にいくつかの性のバリエーションがあるというのです

うちのぽんの、「身体は女、心は男」ということがもはやシンプルに思えてしまいました。

難しいけど、つまり、2種類だけじゃなくて、その間にいろんな人がいるんだね!と理解しました。

その概念を、性スペクトラムというそうです。

スペクトラム=連続している状態を指します。

出典:新学術領域研究「性スペクトラム」トップ (u-tokyo.ac.jp)

外性器にバリエーションがあるということは昔から認識されていたそうですが、そのような例は、特殊な「疾患」、あくまでも「例外」として捉えられていたそうです。

正直、私もそれは「例外」でしょうねと思ってしまう自分がいました。

実際に身の回りの人の外性器を見る機会などはなく、自分の家族ですらちゃんと見る機会はあまりないですから。
見たことがないものを、「疾患」、「例外」と捉えることはとても容易です。

ところが最近の研究の結果では、そういうものは決して稀ではなくて新しい「性スペクトラム」という概念に辿り着いてきたそうです。

性染色体検査では、XX=女 XY=男とされますが、

・Y染色体の一部が欠けているもの
・Xが1本しかないもの
・X2本とYの組み合わせ
・XYとXXが一緒になっているもの   
など様々な染色体が見つかったそうです。

また、
・精巣があっても女性型の外性器の人
・卵巣があっても男性型の外性器の人

もいるそうです。

「典型的な男、典型的な女というのは概念としてはあるが一人ひとりの人間を見た場合には、みんな男と女の間のどこかに位置する」

深見 真紀 国立成育医療研究センター研究所 分子内分泌研究部 部長 ヒューマニエンス 40億年のたくらみ – NHK

深見さんのこの名言、とてもしっくりきました。

そうだよな~、魚とか動物のなかには、環境によって性をコロコロ変える生物も存在するなか、人間だってきれいに「男」と「女」だけに分けなくてもいいのでは?と思います。

ぽん(中2・FTM)

もうさ~、「性別欄」てほんと嫌なんだけど。

ひみねこ

「男・女・それ以外」みたいに選択肢があると今よりはいいかもね。

そもそも人間を「男」と「女」に二分化すること自体に無理があって、「XY」、「XX」ではない染色体を持つ人々を「疾患」として扱うということが、将来的にはなくなっていけばいいと思います。

人間が滅亡しないよう、先々にまで確実に子孫を残すために「XY」、「XX」ではない染色体を持つパターンを作り出しているのかもしれないという考え方もあるようです。深い。大いにあり得そうです。

「性同一性障害」という言い方も、世界的には「性別違和」という表現が主流だそうだし、日本も早く法律上の用語として「性同一性障害」から「性別違和」になっていくことを願います。

理由はなんであれ、どの人もみんながしあわせに生きていくことができる社会に早くなるといいな。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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Posted by ひみ